めばちこのしこりが治らない

めばちこ(ものもらい)が出来て治療を始めてもなかなか治らないということで来院される方が多いです。ほとんどの方は痛みも腫れもないけれど、マブタにしこりだけ残っている状態です。

もともとめばちこは、

1.マブタの中でバイ菌が増える

2.炎症が起こって痛くなったり腫れたりする

3.治療とともにバイ菌が死ぬ

4.炎症が治まり痛みや腫れが引く

という経過をたどります。「痛くないけどしこりが残っている」という患者さんは、上記の4.の段階に当たります。ですので医学的にはほとんど治った状態とも言えます。ところがバイ菌が死んだことによって生じるのが「膿(うみ)」であり、これがしこりの正体です。バイ菌をやっつけるのは「抗生物質」という薬品を使いますが、生じてしまった膿を小さくさせる薬品はありません。この膿を小さくさせるには、身体に元から備わっている「膿を吸収する能力」に頼るしかありません。そのため吸収するのには時間が掛かりますから、小さくなるまで気長に待っていただければよろしいかと思います。

どうしてもそんなに待てない、早くしこりを治したいと思われる方は手術によって切除致しますのでご相談ください。。