上の図は眼球の断面図です。図の上側に黒目、下側には目の奥が書いてあります。物を見るときには、黒目(角膜)から光が入ってきて、目の奥(中心窩)に景色が写ります。この中心窩のあたりの網膜を「黄斑」といい、目の奥の中でも最も大事な部分です。
この大事な黄斑を診察するにあたり、これまではおおざっぱに表面的にしか調べることが出来ませんでした。何となく盛り上がってる、少し色が違う・・というような感覚的な診察しかできなかったのです。
技術の進歩によりOCTは、なんと黄斑の断面図を表示することができるようになりました。上記の図のうち黄色い四角で囲んだ部分を詳細に表示できるようになったのが下の写真です。
これは正常な方の黄斑です。真ん中が少しくぼんだ状態になっており、このくぼみが中心窩です。このように緑と黄色の線が滑らかに一直線になっている状態が正常とお考え下さい。ただしこの画像の右から左までの幅はほんの6mmだけですから、眼球の中央部のごく一部分だけを検査する機械です。