もう2ヶ月近く時間が経ってしまいましたが、生まれて初めて見た進水式の様子を報告します。
神戸港の様子を見ていたら、なんだかタグボートの動きがいつもと違っています。造船所のドックにある仕切バーの所に近付いて、
取り外して移動させていきました。
タグボート以外にも監視船や観光船などとても動きが慌ただしいです。これは進水式があるに違いないと私も興奮した面持ちであわててビデオを三脚にセットしました。
そしてタグボートが引っ張り始めたと思ったらいきなり貨物船が出てきました。
あまりに動きが速すぎて最初から撮れなかったのが残念ですが、ビックリするほどの速度で出てきてます。ぜひ動画をご覧下さい。
船首に付いたくす玉が誇らしげです。紙テープが水平になるほどの速度ですね。
船には動力がありませんから、自分では動くことも停まることも出来ません。
さっき引っ張り出したタグボートは、今度は後ろ向きに制動を掛けて必死にブレーキを掛けています。
速度がコントロールできるくらいに落ちてきたら、今度は船首側へ回り込んで
角度を変えていきます。
こんなに大きい巨体が数隻のタグボートで自由自在に操れるんですね。すごい技術を見せてもらって、そこらへんのショーよりもずっと興味深かったです。ちなみに船名は「Pyxis Alfa」。
また自分では何も出来ない状態で海面へ落ちてくる様子は、まるで赤ちゃんの分娩シーンのようです。周囲に集まる船は出産に立ち会う関係者さんもたくさん乗っておられるでしょうから、これまでの数年の苦労を思うと皆さんも感無量でしょう。私も涙が出るほど感動しました!
皆さんも機会がありましたらぜひ進水式をご覧下さい~