診察室には固視灯と言って眼底検査を行うときの赤と青の電球による目印があります。大人の方に対しては「赤を見て下さい」と言いますが、子供さんに対してはその下にぶら下がってる「アンパンマンを見ましょう」と言ってます。このアンパンマンとバイキンマンは、私がゲームセンターのUFOキャッチャーで釣ってきた景品です。私が開業する前に釣ったものですのでかれこれ20年も診察室にぶら下がっていたことになります。さすがにちょっと色褪せてきましたので新しくしようかなと思ってました。
先日、神戸に「アンパンマンミュージーアム」がオープンし、その近くのゲームセンターにもアンパンマン関連の景品が置いてありました。日頃鍛えたUFOキャッチャーの腕を発揮して、それほど資金を投入することなく見事このコンビをゲット!嬉しかった~
ちなみにUFOキャッチャーはたかがゲーセンのゲームと侮るなかれ! 実は眼科手術に通じる奥深い競技なのです。
・自分の手先ではなく遠隔操作によって機械の爪を操る
→肉眼ではなく顕微鏡をのぞき、指先ではなくメスやピンセットで操作する
・前後左右および深さをコントロールする
→特に白内障手術では深さのコントロールがとても重要
・行き当たりばったりではなく、何手か先の状態を予想しながら戦略を立てて目標物に到達
→手術は最終段階に至るにはどうすればいいのか?ではその状態に持って行くには?と後ろから逆に考えて戦略を立てる必要がある
UFOキャッチャーが上達すれば眼科手術も上達すると信じて今日も修行に励んでおります(^^;)
先代のぬいぐるみよりもずいぶん大きくて、実は胴体が小物入れになっているようです。
先代のぬいぐるみ
2代目のぬいぐるみ。大きくなったのが一目瞭然ですね。
先代のぬいぐるみがもう表舞台に出てくることはありませんが、開業当初から御世話になってきた戦友のようなものですから、むげに捨ててしまうことはできそうにありません。このまま院長室に保管しておくことにしましょう。