糖尿病網膜症の黄斑

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黄斑がボコンと盛り上がっています。この黒く抜けた部分は網膜の水ぶくれです。糖尿病では血管がもろくなって血管の外へ水が漏れていき、このように水ぶくれが出来てしまいます。ただしこの状態でも痛くありません。視力も少し見えにくいかなという程度であまり自覚症状はないというのが恐いところです。

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1枚目の写真は黄斑の断面図でしたが、2枚目は黄斑を正面から見たところです。この写真は正常の方です。この図では、網膜が薄い部分は青く、水ぶくれで厚くなっている部分はや白で表示されます。黄斑の真ん中(中心窩)はもともと凹んでいますので、このように青く表示されるのが正常な黄斑です。

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それに対して糖尿病の場合は、水ぶくれがあちこちにできますので、青いはずの中心窩が赤や白で表示されています。3枚目はかなり糖尿病による変化が進行した状況で、すぐに治療が必要です。