海外旅行のためにキリスト教を勉強している私としては、いちお見ておかないといけないと思い3D版を見てきた。あらすじは言うまでもなくモーゼによる「出エジプト」である。邦題は「神と王」なので、いかにも神=モーゼ 王=ファラオという構図を考えてしまうが、原題は「GODS AND KINGS 」でありどちらも複数になっていた。ということはヘブライ人の神と王、そしてエジプト人の神と王、と考えるべきであろう。
モーゼの幼少期の頃は省略してあり、映画として盛り上がるエジプトへの10の災いと、映画「十戒」にも出てくる海が二つに割れるシーンを取り上げてある。その後の民の不平不満続出でモーゼが困ってしまう場面は割愛してあった(^^;)
もともとのユダヤ教、その派生であるキリスト教はもちろん、実はイスラム教までもこの旧約聖書(これはキリスト教から見た言葉ではあるが)のモーゼの物語は共通認識として出てくる。そのため世界の多くの人がこの出エジプトの詳細を知ってるはず、、、という立場で映画は描かれているので、聖書の基礎知識が無い日本人にとっては「なんでそうなるの??」という説明を省いた唐突な展開が多かったのは仕方が無い。またいつものことながら3D版は全体的に暗くなってコントラストが落ちるため、2Dのほうが良かったかも知れない。
ところで映画ではファラオの名前は「ラムセス」であった。そしてカデシュの戦いも出てきたので、これは明らかに最強のファラオであるラムセス2世だろう。
ラムセス2世はエジプト全土に自分の像を造りまくり!エジプトの中で私が一番好きな場所、アブシンベル神殿も「自分大好き!」という神殿だ。しかし果たしてモーゼとラムセス2世は本当に同じ時代にいたのだろうか??同じ疑問を持つ人がいたようだ(^^;)
「モーゼはラムセスの親友だったんですか?」 ヤフー知恵袋(^^;)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1153050296
このやけに詳しい解説者によれば、時代は近いが2人が出会った可能性はないらしい。
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評価:★★★
★ 金返せ
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★★★ ちょっと寝そうになったがまあまあ
★★★★ なかなかエエんちゃうん!
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