先週、神戸での矢沢永吉コンサートに行ってきた。私はほとんど永ちゃんの曲を知らないけど、怖いもの見たさ?で行ってきた。5時半開場、7時開演ということだがみんな中で何をしてるんだろう??と思って会場に行くと、すでに会場周辺には首からタオルを掛けた全身白のスーツの人がたくさんいた・・・ そして会場内では開演まで時間がありまだ照明も落とされずに明るい状態のままで、「永ちゃん永ちゃん!」のコールが鳴り響く。まるで甲子園みたいだ(^^;)
そして照明が落ち、バンド演奏が始まり、興奮が高まったところで永ちゃん登場!初めて「生」永ちゃんを見たが、とにかくかっこいい!今年で芸歴40周年、還暦を過ぎたとは思えないほど元気はつらつ。歩き方、マイクの持ち方、目線の送り方、ちょっとした仕草のひとつひとつが見事に計算された美しさである。数年前に郷ひろみのコンサートを見たが、彼よりもずっとエネルギッシュなのには驚いた。そしてあんな声帯に負荷のかかるハスキーな歌い方なのに最後までよく声が出ていた。先日の徳永英明よりもずっと声が出ていた~ まさにプロフェッショナルなエンターテナーであると認識を新たにした次第である。
当然1階席では最初から最後まで全員立っていたが、幸い我々は3階席の前の方でアンコール以外は座って楽しめたのはラッキー(^^;) 最後の曲で恒例のタオル投げの曲があり3階席から下に物が落ちないか心配だった~
ということで彼のパフォーマンスには充分感動したのだが、やはり彼の男臭い音楽そのものからすると軟弱な私には肌に合わなかった感じ。8ビートのロケンローよりも16ビートのオシャレな音楽のほうがいいかな・・・ さて今回のコンサートに備えて事前に永ちゃんの最新アルバムを買って車の中で予習してたら気がついたことがあった。何か違和感があるなーと考えてたらそれは歌詞の言葉遣いの違いであることに気がついた。「俺」「おまえ」が多くて「僕」や「きみ」が出てこないのだ(^^;) 普段聴いている代表的なのは山下達郎なので、永ちゃんと達郎の最新アルバム同士でカウントしてみた。 なおカウントは 永ちゃん「Last Song」 達郎「opus」の3枚目 それぞれのアルバムで使われた以下の歌詞を数えてみた。
意味もなくDP2Mで撮ってみた(笑)
永ちゃん(11曲) | 達郎(15曲) | |
俺 | 17 | — |
僕 | — | 40 |
おまえ | 22 | — |
あなた | 1 | 52 |
きみ | — | 30 |
○○だぜ | 12 | — |
○○するよ | — | 13 |
[tegaki]両極端である(笑)[/tegaki] ただ集計していて気がついたのは、達郎はほとんど作詞作曲なのに対して、永ちゃんの場合は作曲が永ちゃんで作詞は他のプロ作詞家だったので永ちゃん本人の意向がまるまる表現されているわけではないが、永ちゃんの意思を無視してるとは思えないので ほぼイコールだろう~
私は良家に生まれついたせいか(笑)、これまで「僕」「きみ」ばかりで「俺」「おまえ」は使った事がない。そういった育ちの良さ?が、永ちゃんの曲にもひとつ入り込めない原因かもしれない。また今現在「俺」と言ってる人達もおそらく幼児の頃は「ぼく」と言ってたはずだ。よほどバリバリのヤンキー両親でない限り(^^;) いつの頃からか「ぼく」と言ってるのが恥ずかしくなり「俺」に変わっていくのだろう・・・・ 昨日三宮を歩いてたら小学3年生くらいの男の子が「オレが・・」と言ってたのを聞いて寂しくなった。関係ないけど、いまWOWOWでやってるドラマ「24」の再放送、何度見てもおもしろい。この中で出てくる主人公ジャックバウアー、すぐに人を殺す野蛮な彼でさえ「僕の名前はジャックバウアー・・・」と毎回冒頭で言ってるではないか!(笑)
そういえば私も両親に対しては敬語を使うように育てられてきたが、私が就職して結婚してしばらくすると、いつのまにか敬語ではなく「ため口」になってきたようだ。親に対して敬語を使わなくなり始めたとき、自分でも心の中で少しチクチクするものがあったことを覚えている。