日本対ブラジル

昨日の日本-ブラジルの試合。序盤だけで見ると「これなら日本も結構やれるのか!?」と変に期待してしまった(^^;)

しかしいくらうまくパスを回してもペナルティエリア付近まで来ると、厚い壁を突破できずに後方へバックパス、そうこうしているうちにパスミスを突かれて素早いカウンター→失点。同じような光景を何度見たことか・・・ まるでお釈迦様の手のひらの中で自由にさせてもらってるだけの子供のよう。すべてはブラジル守備陣の許容範囲内のパス回しに過ぎなかった。素早いパス回しが日本の特徴なのはわかるが、ブラジルのカウンターは、「ドドドド!」と音が聞こえてくるようなドリブルを伴った突破力だ。彼らのドリブルがいったん始まったら、このまま得点されるのではないかという緊張感が一気に高まる。それに対して日本のパス回しは縦への推進力がとても貧弱で、いつまで経っても得点につながりそうな雰囲気が出てこない。  個人技でブラジルレベルまで到達するのはまだまだ遠いが、「自分がドリブルで穴を開けてやるぞ!」という意思をせめて見せておかないと解決にならないように思う。

さて決定力とかドリブル突破は一朝一夕では向上しないのはしかたないが、この試合ですぐにでも改善できる問題点が目に付いた。それは日本が蹴るコーナーキックである。左サイドのコーナーだったから蹴ったのは中村憲剛かな?蹴ったボールは堅い相手守備陣に跳ね返されたが幸いにもボールが日本の2枚目あたりに転がってきた。このままいけば、再び日本のチャンス! 拾ったボールをすぐにフリーで余ってたそのCKキッカーにパス!さぞやビッグチャンスになるか!?と期待したら、あららオフサイド・・・リプレイを見るとブラジル守備陣はコーナーキックを跳ね返してすぐにラインを押し上げていたのに対して、日本のCKキッカーはとぼとぼとその付近歩いていたのだった。前半だけでも同じ事が2回もあったように思う。これはCK蹴ったあとは相手のラインに合わせてすぐにポジションを修正しないと校庭10周走ってこい!の罰に値するのではないか!?

また後半でネイマールがゴールラインぎりぎりで追いついてクロスを蹴り、長距離走ってきたブラジルのボランチがぎりぎりで合わせてゴール!というシーン。謎の判定でノーゴールになってしまったが、ボールが返ってくるかどうかわからない、というよりもネイマールが追いつかない可能性の方が高かったと思われるのに、わずかな可能性に期待を込めてはるか彼方から走ってきて日本守備陣を追い越したというブラジル選手。すばらしい走りである。地道に走るという基本戦略は日本のお家芸だったのに、勤勉でなさそうな(?)ブラジルにこれをやられては完敗と言わざるを得ない。

もっと基本的な約束事を守り、そして果敢に攻めていく姿勢を期待したいものである!