1/16から眼帯姿で登場している野田総理。今日のニュースでも眼帯姿だった。なかなか取れない眼帯にこんな報道も出る始末(^^;)
http://kyoko-np.net/2012012001.html
職業柄、眼帯の下はどうなっているのか興味あるところだが、眼帯以外の皮膚はきれいな状態なので、眼瞼よりも白目の出血ではないかと推測。喧嘩でボコボコにされたどこかの歌舞伎役者のような赤い眼の間は決して眼帯を外さないのであろう。
さて昔はことあるごとに眼帯を乱用していたが今ではめっきり頻度減少。現在、眼帯をする目的は大きく分けて3つ。
1.眼科手術の術後
眼球等の手術をした後は出血や分泌物が出てくるので、それらをパンパースのように吸収させるという意味。 また眼帯を付けることにより、患者さん自身に「私は手術をしたのだ、目を触ってはいけない状態だ」という自覚を植え付けるため。高齢になってくると手術したことをその日のうちに忘れてしまう患者さんがあるので気が気ではない(^^;)
2.二重に見えて歩けない
先日のガットゥーゾのように、片眼の動きが悪くなると二重見えて歩けなくなり気分も悪くなる。動きが悪い片眼を隠してやると生活しやすいため眼帯を使用することがある。
3.外見を覆い隠したいという患者さん自身の希望
メバチコでマブタが腫れている、マブタや白目が喧嘩して出血で赤くなっている・・・など人目を引く状態の場合、眼帯で隠したいと言われることがたまにある。ただし眼帯をつけて生活するのは想像以上につらいことである。片眼だと遠近感がわからないため、階段の段差が感じ取れず家の中で移動することだけでも大変だ。眼帯してたために転んで転倒したら本末転倒である(^^;)
なお眼帯が「眼病予防のため」とか「バイ菌が入らないように」と思っておられる方もあるかもしれないが、そのような効果はまったくない。
さて今回の眼帯を見ると近所の薬局で100円くらいで売ってそうなチープな眼帯だ。我々の業界ではこんな眼帯は使わないのだ。一国の総理たるもの、もっと威厳のある眼帯をされてはいかがかな?
リーダーとしてもカッコイイ「キャプテンハーロック」
ちょっとリッチなルイヴィトン製眼帯
レディガガにインスパイアされました(^^;)
シンプルでもかなりカッコイイ!(笑)