睡眠時無呼吸症候群のマウスピース 1

私はずっと前からイビキがひどく、上を向いて寝ると呼吸しにくくなって辛いので横向きかうつ伏せで寝ていることが多い。また日中もひどい睡魔に襲われて昼寝無しでは仕事できない(^^;) これらのことから勝手に「睡眠時無呼吸症候群 sleep apnea syndrome;SAS」だと決めつけている。 たまたま私の所属する組合にこの病気の専門家が来られて、勉強会を開催していただいた。講師は神戸市北区の井尻先生だ。

http://www.ijirident.com/

なかなかイケメンの先生である(^^;)

さてこのSASの実体は、睡眠時に舌の根元の筋肉がダランと緩み(舌根沈下という)、それによって気道が塞がれてしまう状態である。ひどい人は、2分近くも呼吸が止まっていることがあるらしい。最終的に低酸素状態を感知した脳から緊急信号が出て、なんとか大きいイビキと共に呼吸が再開するためこれで死んでしまうことはないそうだ。でも夜中はずっと浅い睡眠しか取れておらず、昼間に眠くて仕方ない・・・という事態に陥ってしまうのである。

この病気で一番効果的なのはCPAPと言って、寝ている間中ずっと酸素マスクを鼻に当てて圧力を掛けて強制的に空気を送り込む装置を使うことである。車で言えばスーパーチャージャー(^^;) これは劇的に効くらしいが、そもそも酸素マスクを一晩中付けるのは苦痛であるし、旅先にも持って行くのは難儀すると言うことで、効果があってもだんだん止めてしまう患者さんが多いそうだ。

そこで考えられたのがマウスピースだ。舌根沈下が起こっても気道を塞がないように、下あご全体を持ち上げてやろうというものである。そのためには上あごよりも下あごを前方へ突き出したポジションで固定していけるような装置が必要になる。 私はこのマウスピースを数多く手がけておられる井尻先生のところへ昨年末に行ってきた。 その顛末は・・・ 続く。