前から見たかったポランスキーの「ゴーストライター」、関東では公開されてたのにこちらに来るのが遅くてうずうずしていたらようやく公開~
あらすじは、元イギリス首相が引退後に自叙伝を書こうとしたらゴーストライターが謎の死をとげたため、別のゴーストライターが雇われた。彼がいろいろ自分で調査してるうちに隠された事実が出てきてハラハラドキドキ・・・という話である。
ストーリーもなかなか秀逸だが、私が気に入ったのは全編を通じて統一されたようなブルーグレーの暗いトーン。
これは元大統領が住む隠れ家。モダンな建物ではあるが、大きなガラス張りの向こうの景色は荒涼、寂寥といった言葉が似合う場所だ。
こちらはフェリー乗り場。設定ではアメリカ東海岸でフェリーに乗って渡る小さな島になっているが、ポランスキーはアメリカには入国できないはずなので、ニューファンドランド島あたりかなと思って見ていた。調べてみるとドイツ沖合の島でロケしたらしい。いずれにしろこの重苦しいトーンは映画の内容に似合っている。
さてポランスキーと言えば「戦場のピアニスト」だ。思い出してみると、こちらも第二次世界大戦のワルシャワが舞台で重苦しいブルーグレーが基調である。
ちょうどターボSのイメージカラーにぴったりの映画だ(^^;)
採点:83点。グー!近くに来たらぜひどうぞ!