997タルガで初めてPDKを運転している。1ヶ月経ってPDKに対していろいろ思うことアリ。
これが独特なデザインの標準シフトスイッチ(以下スイッチと略)。ステアリングの表裏にまたがった一体型のスイッチであり、親指で向こう側に押すとアップ。
このスイッチは見た目は研磨したアルミだがおそらく材質はプラスチック。 しかし侮る無かれ、表面の「ツルツル感」が妙に気持ちよくて運転中についナデナデしてしまう(^^;)
裏側を人指し指や中指で引くとダウン。
このシフトレバーでも操作できるが、実際には全く使っていない。
実際にPDKのスイッチを操作して感じるのは、アップ/ダウンともクリックの操作感が重くて「軽快感」に乏しい。パソコンのマウスの操作ボタンが重い機種、といったところだろうか。シフトチェンジそのものは瞬時に切り替わるので指の感覚だけイマイチなのは惜しいところだ。もう少しバネの設定を軽くすればずいぶん良くなると思うのだが・・・
ちなみにこれは996タルガTipのスイッチ。上がアップ、下がダウンの一体型。ステアリング裏面には回っていない。これはこれで使い勝手が良く気に入っていた。
カイエンGTS。996と見た目は似ているが、アップとダウンの境目にある山脈の位置とデザインがイマイチで使いづらい。
さてそうなると気になってくるのがオプションの「パドルシフト」である。展示車のパドルを触ったら、やはりスイッチよりもずっと軽快だった。おそらく支点がステアリング中心部に近くてパドルまでの距離を確保できるため、「てこの原理」により操作感が軽くできるのではないだろうか。
私自身、ヨン様でパドルシフトを使っていたのでその操作感はよくわかっているつもりだ。ヨン様のはアルミの削り出しで梨地仕上げ。材質、操作感ともパーフェクトである!クリック感が得も言えぬくらい極上で、ついついシフトしたくなるようなとろける感じだ~!
ネットではこのPDKスイッチが不評だったため、997に乗り換えたときには「すぐにパドルに換装するぞ~」と思っていたのだが、最近はこのスイッチ方式もいいなと感じ始めている。
パドルの場合、一つのパドルで一つの操作しかできないため右手アップ、左手ダウンだ。最初からマニュアルモードで運転する場合は別にして、通常のドライブモードから「手動でシフトしたい!」と感じるのはほぼ100%「ダウン」の操作である。するとパドルでは左手の操作になるので必ず左手をハンドルに添えておく必要がある。♪片手で肩を抱いて~ ではない(^^;)
私は右手でハンドル、左手は窓枠に掛けて運転するのが好きなので、左手が拘束されてしまうのはできたら避けたいところだ。
それに対してスイッチでは片手でアップ/ダウンとも行えるため、ズボラ片手運転にはもってこいなのである。納車の時に昌和の営業マンの方が「不評なPDKスイッチですが、私は片手で操作できるので気に入ってるんですよ~」と言われた言葉を思い出した。
ということでしばらくパドルにせず様子を見ることにする~