先日放送されたNHKの「なでしこジャパン 世界一への道」を見た。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110725.html
すると新しい発見が!
澤選手の延長後半同点シュートがあまりに劇的なのでそればかりクローズアップされているが、実は1点目の宮間選手のシュートが単なるごっつあんゴールではないことが解説されていた。
まずはこれまで何度も放送された同点シーンを復習。
右からのクロスが来て1人目のアメリカDFが苦し紛れにクリアしたボールが、2人目のDFの足元へ。
2人目DFがクリアしたボールが、宮間選手の足に当たり前へこぼれる。
素早いダッシュで追いつき、左足アウトサイドでGKの逆を突いたシュート!
敗色濃厚だったのがこれで一気に押せ押せムードに!
同じ一点差で負けてても、「0-1」と「1-2」ではずいぶん意味が違うように思う。すなわち「1-2」で負けてても「我々は1点取れたのだから、もう1点取れるはず!」と前向きになれるが、0点のままなら「このまま1点も取れないのでは・・・」と不安な状態が解消されないはずだ。その意味では澤選手のスーパーゴールに劣るとも勝らないのがこの宮間選手のゴールだ。
さてリアルタイムに試合を見ていてまったく気がつかなかったのが次のシーンである。
日本が右から攻め上がっているとき、実は中には1人しかFWがいなかった。このとき宮間選手はほとんどハーフライン近くの左サイドにいたのだ。
ここから50m近くを猛ダッシュして味方がクロスを蹴った瞬間にはすでに手を上げてペナルティエリア近くまで上がってきている。
そして中央でつぶれた瞬間には相手DFを完全に振り切った状態でスペースへ飛び込んできているのだった。この宮間選手の目の前にいるアメリカDFに対して完全に死角になった方向から飛び込んでいったため、おそらく宮間選手がここまで上がってきていることは最後の瞬間まで気がつかなかったはずだ。
先日の澤選手のシュートに関して書いた日記では、勝ったのは奇跡的だ!と書いてしまったけれど、彼女の献身的な働きを見て考えが変わった。ひょっとしたら目の前にボールがこぼれてくるかも知れない・・・というかすかな望みだけで、こんだけダッシュして上がれるとは本当に素晴らしい。奇跡では無く努力の賜である~!
そして女子なのにこの「どや顔」!惚れてまうやんけ~(^^;)
そして番組の締めで各メンバーが一言ずつ喋ってるのだが、他のメンバーが「諦めずに頑張ったら良いことがあった」という趣旨の発言が多い中、宮間選手だけは
「これでなでしこのファンになってもらった方が、いつのまにかファンじゃなくなってしまわないよう頑張ります」
と言っていた。
素晴らしい~ まるで中田ヒデみたいだ。がんばれ宮間選手!