封切りされたばかりの映画「セッション」(原題 Whiplash)を見てきた。名門音楽学校にドラマーを目指して入ったばかりの青年が、鬼教官にしごかれてだんだんステップを上がっていくという物語である。「愛と青春の旅立ち」の音楽版(^^ゞ
私も学生の頃は軽音に所属してドラムス担当だった。ジャンルは山下達郎、チャカカーン、カシオペアなど(^^ゞ いちおうヤマハの音楽教室に通ってトレーニングしたものの所詮は素人のお遊びレベルから脱却できなかった。同じバンド仲間もキツいやつがいなかったせいで低レベルのままほんわか過ごせたが、やはりミスをするとみんなの足を引っぱってることは自分が一番よく分かる。日々の練習では申し訳ない気持ちが慢性的に募っていたものだ。この映画でも1人が音程を外したのを教官が見抜き徹底的にいじめ抜く。こんなことされたら私なら耐えられない・・(^^ゞ
さてふとしたことがきっかけで主人公が鬼教官の目に止まるのだが、まだまだ未熟なもので他のバンドマンからも風当たりが強い。ここらへんは、1年生でいきなり西高テニス部のレギュラーに抜擢されてしまった岡ひろみのようだ(笑)
宗方コーチにあたるのがこの禿げたオッサンである。アメリカ海兵隊をしごく教官のように、モラハラ炸裂フレーズでいじめまくる。この映画の魅力の3/4くらいはこの教官の演技にあるといっても過言では無い。
こんな顔をすぐ近くまで突き出されて怒鳴りまくられての練習だ。それも完璧主義の教官には些細なミスも許してくれない。
さてこの映画ではビッグバンドのジャズであるので、かなりハードに叩きまくる場面が多かった。映画の最初から叩きまくりだが、時間を追う毎にさらに激しくなってくる。観客としてではなくまるで自分が怒られながら叩いているような気分になり、映画の間中はほんの一瞬も気を抜くことが出来ない。すごい緊張感の連続が最後まで途切れないすごい映画だった。これはバンド経験者の方ならぜひオススメする作品だ!
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評価:★★★★★
★ 金返せ
★★ マニアな人のみ見て下さい
★★★ ちょっと寝そうになったがまあまあ
★★★★ なかなかエエんちゃうん!
★★★★★ ワンダフル!Don’t miss it!