インバーロッキーキャッスルホテルの壁面 これらは本物なのかな?
年季の入った階段。ただしスーツケースと共に上り下りするのは大変。
ホテルを朝8.30にチェックアウト。昨日はホテルから駅まですごく渋滞してたので心配してたんだけど、朝はまったく渋滞なくて拍子抜け・・・
今日の予定は、ホテルのあるフォートウイリアムを出発しマレイグへ。そこからフェリーでスカイ島へ渡りポートリーのホテルへ向かう予定。
ホテルから10分少しで駅に到着した。さて今日の最大のミッションは、
「ジャコバイト号に乗ること」
「ジャコバイト号を外から撮影すること」
である。この相反する二つのミッションを同時にこなすには、我々夫婦が別れて行動する必要がある!嫁はんが汽車に乗り、私は先回りしてスタンバイしておくという非常に高度な立体機動作戦だ(^^;) これを遂行するために事前に綿密に下調べをし、またタイムスケジュールを作って作戦を練り上げた。私が撮りたいのはこんな写真↓
これはスターリング城の土産物売り場で買ったカレンダー。ジャコバイト号がグレンフィナン高架橋を通過している場面である。
乗ることは始発から終点まで乗るだけという簡単なミッションなので乗り遅れさえしなければミッションコンプリート。
しかし撮影は
「そもそもこの写真はどこから撮ればいいのか?」
「撮影場所まで時間がどれくらいかかるのか?」
「駐車場に車は停められるのか?」
など、現場に行ってみないとわからないことが山盛りだ。これらの問題について、日本だけではなく世界中の先人のブログを多数調べてみたが、詳細を述べてあるブログは見つけられなかった。そこでこれからジャコバイト号を外から撮りたい人の参考になるよう詳しく記しておきたい。
フォートウイリアム駅のジャコバイト号(嫁はん撮影)
そもそもジャコバイト号とは?
ハリーポッターに出てくる「ホグワーツ特急」のモデルになった蒸気機関車である。100年前の蒸気機関車が今も現役で毎日運行しているのだから素晴らしい。蒸気機関車だけでも素晴らしいのだが、この列車が古い高架橋を渡る箇所がこれまた素晴らしい。
夏季は一日2往復。多くの観光客は他の地域からこれを乗るためだけに来るので、始発のフォートウィリアムから乗って終点のマレイグで降り、そのまま2時間後のマレイグ発に乗ってフォートウイリアムに帰って来る。上記の料金表を見るとReturn(往復) とSingle(片道)にほとんど差が無いことがわかる。片道だけではモッタイナイとも言えるんだが、スカイ島に行くためには仕方が無い。一人で乗る嫁はんに機嫌良く過ごしてもらうようFirst Classを選んでおいた。
ちなみにこの列車はすぐに満席になるので早めに予約が必要だ。ネットで予約してカードで決済すると、pdfでチケットが送られてくる。
こんな質素なチケット(^^;) 8月のチケットを今年の1月に予約したのだが、その時点でもうかなり埋まっていたのでできるだけ早く予約しておくのが重要。上記 8F と書いてあるのが座席番号(自分で選べない)で、当日にならないと進行方向のどちら側なのかわからないらしい。高架橋を眺めるためにはカーブの内側になる左側がベターだ。
First Classとこれ見よがしに掛けられたカバー(^^;) 単なる一等車で格別豪華というわけではないが、テーブルの上に電気スタンドが付いているのが特徴。
中にはシャンパン付きの人も。これは事前にオーダーしておくことができる。
こちらが2等車(^^;) 嫁はんによれば、改札や検札などなくて最後に列車を降りるまで一度もチケットを見せろと言われなかったらしい(@_@)
さてここからは、外からジャコバイト号を撮る撮影ポイントについて解説する。
Google mapの航空写真版。
1.グレンフィナンモニュメント駐車場(有料)
2.撮影ポイントへの小径、兼 無料の駐車場
3.グレンフィナンモニュメント
4.農作業小屋
5.高架橋をくぐる道
★撮影ポイント
6.グレンフィナン駅
7.秘密の駐車場(^^;)
昨日の下見で、1.の有料駐車場を見学した。時間に余裕があればこの駐車場に停めてもまったく問題ない。ただし今回の私には
A ジャコバイト号が高架橋を通過するところを山の上から撮影
B グレンフィナン駅に一時停車したジャコバイト号に乗り込む
と2つの野望があったのだ。Bをクリアするには、列車撮影そして通過後に、いかに素早く駐車場に戻り次の駅へ駆けつけるかがキモになるので、できるだけ近い駐車場に停めたい。そこで上記の2.の無料駐車場に停めることにする。
フォートウイリアムからA380を走ってきて、グレンフィナンモニュメントを過ぎてすぐのところ。ここの小径へ右折する。
朝8.40にフォートウイリアム駅を出てこの駐車場が9.10着。列車が来るまであと1時間半もあるが、すでに10台くらい停まっていた。とりあえず出やすい場所に車を停めてからグレンフィナンモニュメントまで歩いて戻った。
1.がモニュメント駐車場、2.がモニュメントである。
湖に向かって歩いて行くと・・・
ジャコバイト軍を率いたボニー・プリンス・チャーリーの像。
モニュメントの向こうには静かなシエル湖。
このモニュメントから昨日登ったビューポイントを見る。すでにカメラマンがスタンバイしていた。ただしこの位置だと高さが足りず高架橋がカーブしてる絵を撮ることが出来ない。
3.無料駐車場 の奥から撮影ポイントへの道が始まる。車は関係者以外は通行禁止だ。
ずんずん歩いて行くと高架橋が見えてくる~
高架橋のすぐ手前で右に曲がる小径と橋がある。
この橋を渡って、高架橋カーブの内側から撮るという手もありそうだ。
これは高架橋を越えて外側から撮ってみた。
柱には1897年に造ったコンクリート橋と書いてある。
ここから振り返るとさっき通ってきた上記4.農作業小屋が見える。
丘に向かって進んでいく。
5.の地点
橋をくぐったところに家畜用ゲートがあるので、扉を開けてさらに進む。
通ったらきちんと閉めましょう(^^;)
10時の時点でこれくらいの先客がいる。
みんなが歩くので結構歩きやすい。でも雨降ったらドロドロになるやろな・・・
上記の歩きやすい道から撮るとこんな感じ。機関車をメインに撮るならこのアングルでもいいかも。
道幅広くて平らなので、ここらへんで妥協する人も多い。しかしこの高さではまだ私の理想イメージとは少し違う。
赤い服の人がいるのはみんなが歩いてる道のレベル。そこから道を外れて上に登ってみる。
みんなからだんだん遠ざかる。
これやこれ、この感じや~!
少し平らな部分を見つけ、スタンド付き一脚にGoproをセットしておく。この時点で10.20。列車がやって来るまであと30分足らず。上記の6.の地点だ。
私の撮影ポイントから下を見るとこれ。
右隣はこれ。あっちでもいいかもしれないな(^^;)
さてその頃、ジャコバイト号の車内では・・・ すでに発車してスコットランドの風景を楽しみ中。
多数の白やぎさん
10.38 湖沿いを走る。
カメラを構えて構図を考えてる私の耳に「シュッシュッシュ・・・」という音が聞こえてきた。音は聞こえど姿は見えず。一気に興奮が高まる!
まず煙から見えてきた!
見えた!望遠でいくか?
広角で行くか?! ここからは車外車内の同時中継だ!(笑)
どんどん近付いてくる・・・
そのころ車内の嫁はんからも高架橋が見えてきた。
理想的なポジションはどこらへんかな?
中央付近にさしかかると、少し車速が落ちたようだ。ピー!という汽笛も聞こえて気分最高!
1号車に乗った嫁はん、よく考えたら自分が先頭なのでカーブした車列が写ってこない。もっと後方車両に移動すべきだったか・・・
この写真くらいが本日のベストかな?
大迫力。
嫁はんの撮った写真を拡大してみると、ちゃんと私が写っていた!(笑)