緑内障

OCTはもともと黄斑の検査のために開発された機械ですが、撮り方を変えると緑内障の進行状況を調べることも出来るようになりました。?

上の図の黄色い四角が「視神経乳頭」と呼ばれる部分です。緑内障はこの視神経が弱る結果、視神経乳頭の形が変形していきます。これまでは眼科医の直感による見た目で判断していましたが、OCTが登場して客観的な数字として緑内障を捕らえることが出来るようになってきたのです。

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この写真は正常な方の視神経です。中央の丸い灰色の部分が視神経乳頭です。緑内障になると乳頭およびその周囲の視神経が弱ってくるため、視神経の厚みが次第に薄くなってしまいます。上記の黄色や赤い部分は視神経の厚みが充分に保たれていることを示しています。このように乳頭の上と下の部分が黄色~赤、水平方向が青で表示されるのが正常な状態とお考えください。

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これはかなり緑内障が進行した患者さんです。1枚目と比べて赤や黄色の部分が無くなってしまいました。これは緑内障が進んで、視神経がずいぶん薄くなってしまったことを表しています。

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これは右眼が緑内障、左眼が正常な方の写真です。

右眼の上半分は正常なのに、下半分だけ(黄色い矢印部分)青くなってしまっています。すなわち、右眼の下半分が緑内障ということですね。これまで肉眼の診察ではなかなかわかりずらかった細かい部分まで的確に診断できるようになりました。OCTはこれからの緑内障の診察に無くてはならない機械と言えます。